バイオグラフィー

日本人アーティスト。大学時代は日本画を専攻、大学院卒業の年に現代絵画の賞である三木多門賞を受賞し渡米し、その後は文化庁在外研修員としてアメリカ東海岸フィラデルフィアにあるペンシルバニア大学に一年間在籍。日本に帰国した後、再び2000年よりフィラデルフィアにスタジオを構えて制作を開始した。過去に上野の森美術館、損保美術館、水戸芸術館、宮城県立美術館などにおけるグループ展覧会に参加し、2000年から2007年にかけてはアメリカ中心に日本,ドイツ、韓国などでのグループ展にも参加している。作品は絵画、彫刻からインスタレーションに及び、現在は日本とアメリカを基盤に活動制作をしている。

作品は手透きの和紙、チャコールなどの自然の物を使用し、ツリーロビング(木の表面の模様を手透きの和紙でで写し取った作品)で自然物や人工物を包み込むもの、あるいは透明レズン(プラスチック)で自然物や自分の作品を固める作品を発表している。







Artist Statement

和紙で樹をくるんで、その上を手製の木炭でこする(ロビングする)と、それぞれの木肌のパターンが写しとられる。その和紙で身のまわりにあるものたちを包むと、たとえ違った場所やべつべつの種類の樹から写しとられたロビングを使っても、ある統一感が生まれる。

わたしは、わたしの周りをぐるりと囲んだ、さまざまな表面を意識できる。つまり、表面というのは、わたしが世界を経験する一つの手がかりとなっている。

時間層と空間層の中の薄っぺらなわたしの表面を意識する。同時に、透明な、しかし存在感のある、わたしの周りの厚み、あるいは、数えきれない波となってわたちをつないでいる、その驚くべき速度を想像してみる。そうしているうち、わたしの表面が、ほかの表面とつながって、私はつながりのなかの一部のようになる。それは体の内部にも浸透して、わたしは一つのつながりを感じることできる。

和紙の繊維と透明感、また木が焼かれていくにおい、人工的な透明プラスチックを使って制作をしている。また近年は、石ころや人工物の破片を集めている。うすっぺらな世界であっても、その表面にへばりついているわたしたちは、より深い、なにものかの一部であるはずなのである。








2009,秋 Photo by Nao Tamekawa