TIME

2021 - current

TIME《1日目から1000日目まで》

TIME(タイム)

TIME は、宮森敬子が2021年10月に始めた継続中のアートプロジェクトです。

父の手術をきっかけに、毎朝同じ木の樹皮から2枚の樹拓(こすり取り)を採集する日課が始まりました。1枚は選んで手作りのガラス箱に封じ、もう1枚は保存されます。ガラス箱の縁の色は天気によって変わり、日々の記憶や空気を映し出します。

この作品は、オンラインだけでなく展覧会でも発表されています。観客が心に響く日付の作品を持ち帰ると、保存してあったもう1枚が青い箱に収められ、展示に加わります。こうして、一人ひとりの記憶やつながりが作品に重なっていきます。

プロジェクトには、父や母、猫たちとの日々も記録されており、家族の時間を残すと同時に、誰にとっても共通する「生と記憶」のかたちを探るものです。
TIME は、ただ時間を記録するのではなく、時間を「感じ、見つめ、共有する」ための静かなアーカイブです。

日々のTIME は、それぞれ6.5×8×1.2cmの手作りガラス箱に収められています。展示の際には、これらの箱が机や床に広げられたり、いくつも積み上げられてガラスの塔のような塊となったりと、会場ごとに異なるかたちで空間に展開されます。

このプロジェクトは現在も静かに続けられており、日々の記録は @keikomiyamori でも見ることができます。

TIME 展示風景《記憶の海、Roseのプライド》中村屋サロン美術館(東京)2023年

TIME 展示風景《Keiko Miyamori》極所美術館(岐阜)2024年

TIME 展示風景《Cultivating Time》(増子博子との二人展)Gallery MoMo(東京)2024年